目黒区の町紹介「柿の木坂」編
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柿の木坂の由来、知っていますか?
都内有数の高級住宅街として知られる柿の木坂。落ち着いた品のある街並みですが、その名前の由来には諸説あって、意外と素朴な言い伝えが残っています。
- 大きな柿の木があった説:坂のそばに一際大きな柿の木が立ち、枝もたわわに実る様子がよく見える坂だった、というシンプルな説。
- 「柿抜き坂」説:かつて農民が大八車に野菜や柿を積んでこの急坂を上っていた頃、付近の悪童が車を押すのを手伝うふりをして柿を抜き取って逃げた。この「柿抜き」が転じて「柿の木坂」になった、というユニークな説。
- 「駆け抜け坂」説:坂の両側に人家が少なく、夕暮れになると往来も絶える寂しい坂だった。人々が足早に駆け抜けたことから「駆け抜け坂」と呼ばれ、それが転じたという説。
いずれも、今の静かで品格のある街からは想像しにくい、農村だった頃の柿の木坂の風景が浮かんでくる話です。江戸時代から続くこの地名、奥が深いですね。
本日のランチ:中華料理「華空間」
散策の途中で立ち寄ったのは、地元で愛される名店「華空間」さん。”CHINESE SEA FOOD” の看板を掲げた、石積みの塔のような印象的な店構えです。

石造りの塔のような外観。住宅街に馴染みつつ、本格中華の予感に期待が高まります。
ボリューム満点!名物・天津チャーハンを実食
今回注文したのは、名前からして惹かれた天津チャーハン。届いた瞬間に「これは”まんぷく”確定だ」とわかる、堂々たる一皿でした。

黄金色の卵がチャーハンをすっぽり包み込む、王道の天津炒飯。
- ふわふわの卵:厚みのある卵が、チャーハンを優しくドーム状に包み込んでいます。
- 絶妙なあん:とろりとした甘酸っぱいあんと、チャーハンのほどよい塩気が口の中で混ざり合い、スプーンが止まりません。
- 満足度:まさに「まんぷく」。お腹いっぱい、しっかり幸せになれる一皿でした。
食後のひととき:天神坂を上って「柿の木坂 北野神社」へ
お腹を満たしたあとは、腹ごなしにゆるやかな坂を上って「柿の木坂 北野神社(東根北野神社)」へ。住宅街の一角にひっそりと佇む、こぢんまりとしたお社です。

静かな住宅街に溶け込む小さな社。柿の木坂の”天神様”として親しまれています。
祀られているのは学問の神様・菅原道真公。実はこの神社、もとは田んぼの脇にあった農業の神様で、昭和初期の耕地整理で今の場所に移されたのだそうです。境内には、その耕地整理の完成を記した記念碑が静かに立っています。
ここで、冒頭の地名の由来を思い出してみてください。農民が大八車で柿を積み、急坂を上っていた—そんな農村だった柿の木坂が、区画整理を経て今の閑静な住宅街へと姿を変えていく。その転換点を、この小さな神社と記念碑が今も静かに見守っているのです。ちなみに、神社の前のこの坂は正式には柿の木坂ですが、北野神社にちなんで通称「天神坂」とも呼ばれています。坂の名前をめぐる散歩の締めくくりに、なんともふさわしい場所でした。
柿の木坂の落ち着いた空気、美味しい中華、そして街の歴史をそっと伝える小さな神社。日常の喧騒を忘れてリフレッシュできる、最高の散歩コースでした。
ご高覧いただきありがとうございました。
