渋谷区の町紹介『代々木神園町』編
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今回は『代々木神園町』をご紹介いたします。
東京都渋谷区に位置する代々木神園町は、日本有数の大都市・東京の中心部にありながら、
静寂と自然、非常に特異な地域です。
●「神園町」という名称は、“神の園”すなわち神聖な領域を意味する言葉に由来します。
この地名は、明治神宮の創建と深く結びついています。
明治神宮が出来る前はこの辺り一帯は南豊島御料地(皇室の所有地)といって、
現在の御苑一帯を除いては畑がほとんどであり、荒れ地のような景観が続いていました。
そんな中、明治天皇と昭憲皇太后を祀るため 大正9年(1920年)に創建されました。
特筆すべきは、その境内の森が「永遠の杜」を目指して計画的に造られた点です。
明治天皇と昭憲皇太后をおまつりし、人々が静かに祈りを捧げる「永遠の杜」をつくるために
第一線の学者たちが集められて計画がたてられました。
植栽する樹木はそのほとんどが献木で、全国から約10万本が奉献され、
のべ11万人の青年が造営工事の勤労奉仕を行い、
植林や参道づくりに汗を流してこの明治神宮の杜はつくられたのです。

全国各地から献木された約10万本の樹木が植えられ、長期的な成長を前提とした林学的設計によって、現在の豊かな生態系が形成されました。
この人工林は、時間の経過とともに自然林に近い状態へと遷移し、
都市における環境形成の成功例としても高く評価されています。
単なる宗教施設の敷地にとどまらず、
「人と自然と信仰の共存」を象徴する空間として整備されたことが、
「神園町」という名称の背景にあるのではないでしょうか。

●造営当初、在来木等を含め365種約12万本だった内苑の樹木は、
第二次境内総合調査(平成25年に報告書刊行)によると、234種約3万6千本となりました。
また、新種や絶滅危惧種、都内では珍しい動植物を含む約3千種の生物が報告され、
その当時話題を呼びました。
●代々木公園
明治神宮に隣接する代々木公園は、東京を代表する都市公園の一つで、
都会で一番広い空が見える森林公園とも呼ばれています。
開放的な芝生広場や林間エリア、
イベントスペースなどを備えていて四季にわたり様々なイベントが行われています。

代々木公園は、23区内の都立公園の中で五番目に広く、道路を挟んで森林公園としてのA地区と、
それとは対照的な陸上競技場、野外ステージなどを備えたB地区に分かれています。
かつて陸軍代々木練兵場だったこの場所も、戦後は米軍の宿舎敷地・ワシントンハイツとなり、
東京オリンピック(1964年)の選手村を経て今の公園となりました。

開園当時はまだ若かった木々も、今ではすっかり成長し、
隣接する明治神宮の木々と共に緑濃い森を作っています。
また平成3年5月には、高さ15m~30mに及ぶ大小3基の噴水や水回廊をもつ水景施設が完成。
“水と緑”に恵まれた公園として生まれかわりました。


都会の中心にいることを忘れるような場所、
そんな明治神宮と代々木公園に皆さまもぜひ訪れてみてください。
