不動産トピックス

駅紹介～ＪＲ山手線～『新宿』駅　編

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2024.02.19

日本一のターミナル駅！JR新宿駅

終着駅（終端駅）のことを一般に「ターミナル駅」といいますが、外国の駅のような頭端式（クシ形の行き止まり式）ではなく、日本では地下鉄を含め多くの鉄道路線が交錯し、バス、タクシーも発着する大規模な乗換駅を指すことが多く、「点」や「線」よりも陸上交通の集中する「面」的な機能を持った駅としてイメージされているようです。

山手線や中央本線が乗り入れ、京王線や小田急電鉄、東京メトロや都営地下鉄への乗り換えでも利用される新宿駅は、1日の平均乗降者数が約347万人という世界一のギネス記録を保持する東京副都心・新宿のターミナル駅です。

昼夜を問わず賑わう日本一の繁華街が広がる駅周辺

駅周辺は伊勢丹、新宿マルイ、ルミネ新宿をはじめとする大型商業施設が集結し、西口の高層ビル街や東口から南口にかけて広がるレストランやショッピングスポットを訪れる人で昼夜を問わず賑わう日本一の繁華街が広がっています。

商業施設やグルメスポットだけではなく、明治30年から続く笑いの場・新宿末廣亭をはじめ、松竹芸能新宿角座、ルミネtheよしもとなどエンタメスポットも充実

南口から徒歩約10分と少し足を延ばせば春の桜や初夏のアジサイなど四季折々の花々で目を楽しませてくれる都会のオアシス・新宿御苑もありと、見どころいっぱいの新宿駅の周辺エリア。

2016年春、新宿駅直結のJR新宿ミライナタワーにオープンした「NEWoMan（ニュウマン）」は、おしゃれなカフェやレストラン、人気ブランド店や雑貨店に加え、保育園やクリニック、ビューティースポットなど女性に嬉しい施設がそろった新宿の新名所です。

年冬になると、小田急線新宿駅周辺の新宿西口ハルク前からサザンテラスエリアまでの全長888mを、桜並木をイメージしたベビーピンクの暖かなイルミネーションで夜の新宿を彩る「新宿テラスシティイルミネーション」が開催されます。

新宿駅の地下通路は誰もが一度は迷子になる、迷子を生み出すバグ

1日当たり350万人以上が利用する新宿駅は、「世界で最も混雑した駅」としてギネス記録に認定されるほど巨大なターミナル駅と化しています。

新線新宿駅から西武新宿駅に行くには徒歩15分以上かかるほど、地下の駅構内は広く複雑です。

改札口は大きく分けて東口、西口、そして甲州街道に面した南口の3カ所にあり、加えて甲州街道の反対側に新南口があります。
目的の改札口になかなかたどり着かず、駅構内をぐるぐると回ってしまった経験がある人も多いのではないでしょうか…

巨大ターミナル｢新宿｣を迷路駅にした数奇な歴史

なぜ新宿駅はここまで複雑になったのか。

新宿駅がある場所を振り返ると、そもそも江戸時代は「江戸」の範囲内に入っていなかった日本初の私鉄「日本鉄道」が1885年に品川～赤羽間を開業した際に、新宿駅が設けられたそうです。

当時の山手線は単線だったのですが、その後、1889年に甲武鉄道が新宿～立川間を開業。

今となっては信じられないほど小規模な駅から鉄道国有化、新宿駅周辺の路線の複線化、旅客線と貨物線の分離など、次々と発展を遂げていき、中央線の都心から中野までの複々線化で、現在の元となる駅ができていきました。
150年を超える鉄道の歴史で、鉄道とそのビジネスが発展し、駅は大きくなり、複雑になるしかなかったのです。

今後の発展

東口、西口、南口…迂回しないとどこへも出られない、

新宿駅を分かりにくくしている原因のひとつは、工事をすればするほど複雑化してしまい、その回遊性の悪さにあります。
駅の東西を結ぶルートは、駅の外では駅の南側を陸橋で越える甲州街道、駅の北側で線路をくぐる靖国通り、思い出横丁に通じる角筈地下道、駅構内では地下鉄丸ノ内線に沿って設けられたメトロプロムナードなどがありますが、いずれも大きな迂回が必要でした。

しかし、新宿駅の回遊性を向上させようという動きが進んでおり、令和2年7月には東口改札と西口改札を移設して東西自由通路が設けられ、駅構内の東西の移動は大きく改善されました。
さらに新宿区は、2035年をめどに線路上空に歩行者デッキを整備し、乗り換え改札口を新設する計画を立てており、令和3年7月7日に新宿駅直近地区土地区画整理事業の事業計画が決定されています。