不動産トピックス

分譲マンションの修繕積立金って何に使うの?

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修繕積立金とは

分譲マンションの住環境を維持するために将来かかるであろう建物や敷地内設備の修繕・

部品交換費用を、区分所有者皆で積み立てて備えるための資金です。

積立金はどのくらいの費用が掛かるのか。

国土交通省による修繕積立金の平均月額は1万2268円です。

また以下のグラフが示す通り、年々値上がりしています。

上記の金額はあくまで平均額であり、実際の金額は建物の設備、規模、状況によって

大きく変わります。

正確には専有床面積当たりの修繕積立金の額を当てはめていく必要がありますが、

ざっくり言うとだいたい「1平方メートルあたり200円」が目安となります。

※50㎡のお部屋ですと、50㎡×200円=10,000円となります。

修繕積立金は何に使われるのか

修繕積立金は名のごとく、今まさに必要な出費ということではなく、

数十年先にかかると見込まれる大規模な修繕工事費のための資金です。

大規模な修繕工事には建物の外壁やベランダなどの塗装工事、共用部分の修繕費用、

各戸までの引き込み配管の交換工事費、玄関ドア、エレベーターや敷地内立体駐車場など

設備の修繕・入れ替え費用などが該当します。

↑ 街中で見かけた事があるかと思いますが、マンションの外壁塗装の為に足場が組まれている状態です。

この外壁塗装をするのにも数百万円~規模によっては数千万円の費用が掛かります。

こういった修繕を怠ることで、雨漏りが発生し住環境を悪化させます。

また、マンションを支えている鉄筋も少しずつ錆びていき、 マンションの強度が低下し、

安全性を損なうリスクが出てきます。

地震などの災害にも弱くなるため、住人の安全性を守ることもできなくなります。

こういったトラブルを起こさない為にも、長期での修繕計画を作成し修繕積立金を貯める必要があるのです。

長期修繕計画

長期修繕計画とは、マンションを構成する部材や設備の耐久性にあわせ、マンションごとに設

定される長期の修繕計画であり、 通常、20~30年程度の長期展望にたち、マンション共用部

分等の各部分の修繕周期と概算費用が示されます。 

修繕の必要額をその都度徴収したのでは、個々の生活に影響するだけでなく、 未納等により

費用の不足が発生して、計画修繕の適正な実行に支障をきたすおそれもあります。 このた

め、定期的に一定額を徴収し、まとめて計画修繕に充てるものが修繕積立金で、長期修繕計画

は、 必要とされる修繕積立金の算定根拠となります。

長期修繕計画の目的

(1)将来見込まれる修繕(改修)工事の内容、時期、概算費用を明確にする。

(2)計画修繕工事の実施のために積み立てる修繕積立金の額の根拠を明確にする。

(3)修繕(改修)工事に関する長期計画について、あらかじめ合意しておくことで、計画修繕工事の円滑な実施を図る。

まとめ

修繕積立金はマンションを維持する為の重要な資金であり、

建物の修繕が行き届いているか否かによっても建物の価値(購入/売却)にも大きく変動します。

マンション購入時には必ず以下の内容を確認しましょう。

・現在の管理費、修繕積立金

・管理組合の直近会計時点の修繕積立金総額

・大規模修繕工事の履歴

・長期修繕計画の有無

・管理費、修繕積立金の値上げの予定、修繕積立一時金の徴収の予定 等々

修繕積立金はマンションの購入後もずっと支払いが続きます。

値上がりの可能性も視野に入れて、

柔軟にシミュレーションを行った上で無理のない資金計画を立てましょう。

今、お住まいのマンションのこと、ご購入を検討されているマンションのことでお悩みのこと

等がございましたら、弊社西家までご相談ください。

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