不動産賃貸仲介のADとは?
不動産購入
不動産賃貸経営をする上で、物件の空室対策はとても重要なポイントとなります。
入居者がなかなか現れず空室が続くと、家賃収入が得られないまま固定資産税やメンテナンスに費用がかかってしまいます。また近年では空き家問題も注目されており、空き家化を防いでいく必要があります。
そこで効果的に空室対策を行いつつ収益を高めていく方法として、AD(広告料)を活用していくことが例として挙げられます。
ADとは何か?
ADと聞いてぴんと来ない方もいらっしゃると思います。ADとはadvertisement(アドヴァタイズメント)の略称であり、入居希望者を物件に案内したり、希望者からの申し込みを受ける不動産会社に対して、大家や賃貸管理会社が仲介手数料とは別に支払う広告費用になります。
AD
・入居者が決まった際支払う成功報酬
・金額の上限がない
・活用の有無は大家の自由
仲介手数料
・入居者が決まった際支払う成功報酬
・家賃の1ヶ月分が上限
・必ず支払う
以上がADと仲介手数料の大きな違いです。
しっかりと理解しておきましょう。
ADを活用するタイミング
・長期間空室が続いてしまっている
・少しでも早く入居者を決定したい
・入居者が見つかりにくい閑散期
このような際にADを活用することで物件の紹介率が上がり、空室対策を行うことができます。
大家さんがADを申し込みすると、所有する賃貸物件を不動産会社の担当者が積極的にユーザーに広く知らせるなど、特別に扱ってくれます。そのため都市部から離れた郊外など、入居者が決まりにくいエリアではADが欠かせなくなってきます。反対に、入居者が見つかりやすい都市部では、ADが不要もしくは少額のADでまかなえるケースもあります。必要に応じて利用していくことがポイントです。
ADを活用しない対策
ADを活用することで一定の効果は見込まれることが考えられます。
しかし、必ず入居者が決まるということはありません。
そのためADを活用する前に周辺の相場と比較し家賃の設定は適切か、入居者の目線で住みたいと思える物件なのか、などさまざまな考え方で見直してみるといいでしょう。
築年数が経っている物件であれば、壁紙やフローリングの張替え・キッチンや浴室などの水回りの設備の充実度を強化することで家賃を下げずに入居者が見つかる可能性が高まります。
修繕費用を抑えたい場合には、必要な修繕を行い清潔な状態を維持し、周辺の家賃相場より安くすることで十分な効果を得ることができるはずです。
最後に
今回はADについてお話ししました。
ただADを活用したからといって必ずしも入居者が決まるとは限りません。ADとして支出する費用で、物件自体の魅力を高めることもできるはずです。
またエリアや物件を問わずADを催促してくるような仲介業者には注意が必要です。
ADの必要性を再確認し適切な空室対策を行っていくことが大切です。