不動産トピックス

[マンションVS一戸建て]どちらを購入すべきか?

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自宅購入検討中に一度は悩む「マンションと一戸建てのどちらを購入すべきか?」。

どちらを買うべきか、全ての人に共通する答えはありません。

それぞれにメリット・デメリットがあり、居住エリアや家族構成等の諸条件によって向いている住まいが異なるためです。

そこで、今回は一番気になる『お金』

価格やコストという視点から比較してみました。

以前は、「一般的にマンションは一戸建てより価格が安い」というイメージがありました。ですが、2022年現在、都心部を中心にマンション価格が上昇しています。

国土交通省の不動産価格指数のグラフを見ると、過去10年でマンション価格は約1.8倍まで上がりましたが、一戸建て価格は緩やかな価格推移となっています。

一戸建て価格は2020年中頃より2割程度の増加が見られますが、それでもマンション価格と比較すると上昇幅は小さいです。

この10年間の価格推移の違いは注目に値するデータです。

次にマイホームを維持運営するためのランニングコストについて比べてみましょう。

1)管理・メンテナンス費

マンションは毎月「管理費・修繕積立金」の支払いがあるため、長い目でみると高くなるケースが多いといえます。例えば、「管理費」と「修繕積立金」を月2万円と仮定しても、50年間では1200万円にもなります。

ただし、一戸建ても、家を長持ちさせるためには定期的な点検や修繕が必要であり、屋根や外壁の修繕費用として数十万円~数百万円の費用が必要になる時期もあります。またマンションも、長期的にみると壁紙の張り替えやガス給湯器の取り換えなど、管理費や修繕積立金以外のメンテナンス費は必要になります。毎月必ず支払いがあるのがマンション、必要に応じて支払いが発生するのが一戸建てだと考えておきましょう。

2)税金(固定資産税)

一戸建てとマンションで大きく違うのは、土地に対する税額です。

マンションの場合、敷地面積を専有面積で按分したものが土地の区分所有になるので、土地に対する税額は低めになり、一般的には一戸建てのほうが高くなります。

一方、建物では「減価償却期間」の違いによって大きな差が生まれます。減価償却期間の長いマンションの方が、固定資産税が高い状態が長く続くことになるのです。

固定資産税の軽減措置の点では、軽減される期間が土地に対しての税額は一戸建てが高め、建物に対してはマンションが高め、軽減措置はマンションが若干有利ということになります。

3)光熱費

平均床面積がコンパクトで、気密性・断熱性に優れているマンションの方が、一般的には光熱費は抑えやすいといえます。ただし、部屋の位置やマンション全体の日当たりによっても冷暖房効率は大きく違ってきます。また、最近はマンション並みの高気密・高断熱の一戸建ても増え、さらに進化した「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」も登場しました。断熱性・省エネ性能の大幅な向上に加え、太陽光発電などでエネルギーを「創る」ことにより、年間の一次消費エネルギー量(空調・給湯・照明・換気)の収支をゼロ、もしくはプラスにすることを目指した「創エネ住宅」とも呼ばれる進化した一戸建ても登場したのです。

4)駐車場代

毎月必要なコストの中でも、意外に大きいのが駐車場代です。都心部などを除き、一戸建ては駐車スペース付きの物件が一般的です。つまり、車を持っていても駐車場代はかかりません。対するマンションは、毎月1万円~地域によっては2万円以上、さらには駐輪場代も必要になる場合があります。仮に駐車場代が毎月1万円としても1年で12万円、20年で240万円。住宅ローンの毎月返済額が1万円高くなるのと同じことなので、車を所有する際は管理費・修繕積立金と共に駐車場代も資金計画に組み込んでおく必要があるといえます。

今回比較した価格やコストという面では一戸建てが有利でしたが、住宅におけるメリットとデメリットは、それだけで判断することはできません。

自分のものさしで測って判断すべきもので、譲れない条件を複数挙げて優先順位をつけ、どんなライフスタイルが送れるか、優先順位にどの程度マッチしているかを考えて、より自分が望むものに合致しているほうに決めるといいでしょう。

(最終更新日:2022.12.26)

※本コンテンツの内容は掲載時点の情報に基づき作成されています。

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