渋谷区の町紹介『上原』編
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今回渋谷区の街「上原」について紹介いたします。
1. 街の概要
上原(代々木上原)は、東京都渋谷区西部に位置する、落ち着いた住宅街と洗練された商業エリアが共存する街です。
最寄りの代々木上原駅は、小田急小田原線と東京メトロ千代田線のターミナル駅であり、新宿や表参道、大手町といった主要エリアへ直通でアクセスできる利便性が大きな魅力です。
渋谷区といえば渋谷・原宿・恵比寿の華やかなイメージが強いですが、上原はそれらの喧騒から一歩離れた「落ち着きと上質さ」が感じられるエリア。住む人にとって「都市の快適さ」と「住宅街の安心感」の両方を兼ね備えた街といえます。

2. 名前の由来
「上原(うえはら)」という地名は、文字通り「上(高台)の原っぱ」を意味します。古くからこの一帯は、代々木村の中でも高台に広がる原野でした。低地に広がる田畑とは対照的に、風通しが良く、眺望も開けた場所であったことから、「上の原」=「上原」と呼ばれるようになったと伝えられています。
地形的に見ても、代々木上原は武蔵野台地の一角に位置し、渋谷川水系の谷を見下ろす立地にありました。こうした地形に根ざした地名は東京各地に残っており、上原もその一例といえます。
3. 歴史的背景
江戸〜明治期
- 上原は江戸時代、代々木村の一部でした。当時は畑地や草原が広がる農村的風景で、農業と林業が中心の生活が営まれていました。
- 幕末から明治初期にかけて都市化が進む中でも、この地域はまだ「武蔵野の原っぱ」と形容される自然が残っていました。
大正〜昭和初期
- 小田急小田原線の開通(1927年)により交通が飛躍的に便利になり、宅地開発が進みます。
- 昭和初期には「徳川山」と呼ばれる高級住宅地が分譲され、政財界人や文化人が邸宅を構えるようになりました。これが現在の「高級住宅街・上原」の礎となっています。
戦後〜現代
- 戦後は、駅を中心に商店街が形成され、生活に必要な店が揃うようになりました。
- 高度経済成長期にはマンション建設が進み、若い世代や単身世帯も住みやすい街へと変化。
- 2000年代以降は、個性派カフェ・ベーカリー・セレクトショップが続々と出店し「大人の隠れ家的な街」として注目を集めています。
4. 暮らしと街の特徴
商店街とカフェ文化
- 代々木上原駅前から広がる商店街には、昔ながらの八百屋や惣菜店が残っている一方、洗練されたカフェやレストランも増えています。
- 特に「代々木上原といえばカフェ」と言われるほど、個人経営のコーヒーショップやベーカリーが充実。パン好きの人にとっては聖地的な存在でもあります。

住宅街としての魅力
- 駅から少し歩くと、低層マンションや戸建てが並ぶ静かな住宅街に入ります。
- 「徳川山」エリアには今も高級邸宅が多く、緑豊かな街並みが保たれています。
- 治安が良く落ち着いた環境のため、子育て世帯やクリエイター層から特に人気があります。
文化・教育環境
- JASRAC(日本音楽著作権協会)の本部があり、音楽文化との結びつきが強い街でもあります。
- 周辺にはインターナショナルスクールも点在し、外国人居住者にも支持される国際色豊かな地域です。

5. 見どころ・楽しみ方
- 代々木上原駅周辺の商店街:日常的な買い物からグルメまで幅広く楽しめる。
- カフェ・ベーカリー巡り:コーヒーやパンの名店が多く、休日の散策に最適。
- 徳川山エリアの街並み:歴史ある邸宅街の落ち着いた雰囲気を感じられる。
- 近隣の緑地:代々木公園や駒場野公園へのアクセスも良く、都心にいながら自然を楽しめる。

6. 交通アクセス
- 小田急線の急行利用で「新宿」まで約7分。
- 千代田線で「表参道」約6分、「大手町」約20分。
- 都心主要地へのアクセスの良さが、住宅地としての価値をさらに高めています。
8. まとめ
上原は、
- 歴史ある邸宅街としての風格
- 商店街やカフェ文化に彩られた日常
- 都心への抜群のアクセス
を兼ね備えた街です。
「都会の便利さ」と「落ち着いた住環境」を求める人にとって、まさに理想的な場所といえるでしょう。
一度散策してみれば、街の空気感や魅力がきっと伝わるはずです。
