修繕積立金が2900円が53000円に大幅値上げ!こんなことって可能なの?
1.【修繕積立金とは】
分譲マンションを購入した際に、管理費とは別で毎月積み立てていく金額を修繕積立金と言います。
主な用途に関しましては、共有部分の修繕、維持管理、不動産としての資産価値を長期的に維持していく為に必要になってきます。
2.【修繕積立金はなぜ上がるのか】
マンション購入後に長年住んでいると当初の金額よりも値上がりするケースが多々あります。
修繕積立金が上がることに関して、疑問に思っている方も中にはいるかと思いますが、これは入居者が
安全かつ安心した生活を送るためにとても重要な資金になります。その為時間や年数が経つに連れて金
額が上がっていきます。
※いきなり1万円~5万円程上がることは滅多にありませんが、少しずつは金額の方も上がっていきます
3.【修繕積立金と管理費の違い】
マンションの管理費と修繕積立金の違いについて説明させて頂きます。
管理費の用途に関しましては、日常的な管理や設備の維持等にかかる費用になります。
※マンションの共有部分のみに使われる為、専有部分などの修繕などはその部屋にお住まいの方が負担するものとなっております。
修繕積立金の用途に関しましては、共用部分の計画的な大規模修繕の費用を準備するために積み立てていくお金になります。
※修繕積立金も共用部分の為の積立金であり、専有部分の修理には使用できないので注意しましょう!
4.【修繕積立金の値上げはどう決まるのか?】
修繕積立金の金額を変更するには手続きが必要になり、
主に管理組合による【普通決議】の中で、区分所有者と議決権の過半数の賛成票が必要になります。
稀に管理規約そのものを変更するケースもありますが、この場合【特別決議】の対象になる為、区分所
有者と議決権の3/4以上の賛成票が必要になります。
5.【まとめ】修繕積立金が2900円から59000円に大幅値上げ!こんな事って可能なのか?
結論、可能になります。いきなりの値上げも可能ですし、少しずつ金額のUPを行い、最終的には当初よ
2倍、3倍と高くなっていくこともあります。修繕積立金が上がる際はアンケートや、お手紙などが届き
ますので、ポスト内のチラシなどすぐに捨ててしまう方や、そのままにしてしまう方はしっかりと確認
するように習慣付けましょう!!
また議決権を多く持っている所有者がいるマンションは要注意です。管理規約をきちんとチェックし
一部の所有者の意向で変更ができるかできないかを確認しておいてください。
一部の所有者の意向で変更できるような管理規約になっていると2900円の修繕積立金が59000円に大幅
値上げの議案に賛成派が少数だとしても可決してしまう可能性があります。