不動産用語解説
消火栓
消火に用いる水道栓。消火活動用の消防水利施設として設置される消火栓と、建物等の消防設備として設置される消火栓に大別される。
消防水利施設として設置される消火栓は、公共消防のための施設で、水道事業者が設置しなければならない。また、消防水利施設(消火栓のほか、池、泉水、井戸、水槽などを含む)は、防火対象物からの距離が一定以下になるよう設置することとされている。
建物等に設置される消火栓は、消防法令に基づき、用途および規模等に即して定められた建物等について設置が義務づけられている。この消火栓は、屋内に設置する消火栓(屋内消火栓設備)と屋外に設置する消火栓(屋外消火栓設備)とに大別される。
屋内消火栓設備は、初期消火を目的として屋内に設置され、水源(水道・井戸)、加圧送水装置(消火ポンプ)、起動装置、屋内消火栓(開閉弁、ホース、ノズル等)、配管・弁類および非常電源等から構成されている。また、放水圧力、放水量及び操作性に応じて、1号消火栓、易操作性1号消火栓、2号消火栓、広範囲型2号消火栓の種類がある。
屋外消火栓設備は、建物の周囲に設置され、初期から中期の火災の消火および外部からの放水による隣接建物への延焼防止のために用いる設備である。その構成は屋内消火栓設備に準じるが、放水量が大きいなど高い性能を備えている。
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